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ドラマ「すいか」【木皿泉脚本2003年の伝説的ドラマ】

木皿泉の伝説のドラマ「すいか」
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今日は、ドラマ「すいか」の話です。大好きなドラマで、時々むしょうに見返したくなります。
今年の4月、緊急事態宣言が出て家にこもっていた時、一番に見返したドラマがこの「すいか」でした。

ドラマ「すいか」とは?

ドラマ「すいか」2003年の夏、日テレ系で土曜日21時から放送されたのが「すいか」です。
小林聡美さんが主役で、共演者に浅丘ルリ子、ともさかりえ、市川実日子、小泉今日子らがいます。

ですが、このドラマ、放送から16年経った今も熱狂的なファンがいて(私もそうですが^^)、毎年ファンによるイベントも開催されているようです。

あらすじ
世のしがらみでガンジガラメになり、にっちもさっちもいかなくなり行き詰まっている30代半ばの信用金庫職員が、売れない漫画家、大学教授、大学生の大家など、風変わりな人々が住む”賄い付き下宿”のハピネス三茶での出会いや出来事を通して、本当の自分を発見し成長してゆくドラマ。舞台は世田谷区三軒茶屋。
出典:Wikipedia「すいか (テレビドラマ)」

なかなかあらすじにするのが難しいドラマかもしれません。大きな事件が起こるわけでもなく、ささいな日常が細やかに描かれるドラマです。

ドラマ「すいか」の登場人物とキャスト

ドラマ「すいか」の登場人物とキャスト
  • 早川 基子(小林聡美)
    信用金庫の職員。いつもにつまったような顔をしている。
  • 亀山 絆(ともさかりえ)
    ハピネス三茶の住人。エロ漫画家。綱吉という猫を飼っている。
  • 芝本 ゆか(市川実日子)
    ハピネス三茶の家主で住人の食事を作っている。
  • 崎谷 夏子(浅丘ルリ子)
    大学教授。学生の頃からハピネス三茶に住んでいる。
  • 馬場 万里子(小泉今日子)
    基子と同じ信用金庫に務めていたが、横領事件を起こして逃走中。
  • バー「泥船」のママ(もたいまさこ)
    ハピネス三茶の住人の行きつけの店。「もう帰ってちょうだい」が決め台詞。
  • 間々田 伝(高橋克実)
    雑誌「男の小箱」編集長。教授の教え子。ハピネス三茶に入り浸っては住人たちにいじられている。二重まぶた整形をしたことがある。
  • 野口 響一 – 金子貴俊
    絆に思いを寄せる男。
  • 生沢 冴子 – 片桐はいり
    馬場万里子の横領事件を調べる刑事。
  • 早川 梅子 – 白石加代子
    基子の母親。親子でせんべいの食べ方が同じ。

ドラマ「すいか」の作者は?

ドラマ「すいか」の作者

ドラマ「すいか」の作者は脚本家の木皿泉さんです。
和泉務さん、妻鹿年季子さんのご夫婦ユニットです。神戸在住。
ドラマ「すいか」に原作はなく、木皿泉さんのオリジナル作品です。放送当時、視聴率こそふるわなかったものの、この作品は優れた脚本に送られる向田邦子賞を受賞しました。

代表作
やっぱり猫が好き
くらげが眠るまで
すいか
野ブタ。をプロデュース
セクシーボイスアンドロボ
昨夜のカレー 明日のパン
富士ファミリー

ドラマ「すいか」はどんなドラマ?

ドラマ「すいか」はどんなドラマ?ドラマ「すいか」はどんな話か、説明するのがすごく難しいです・・・(汗)
事件もそんなに起きない。派手な展開もない。

例えば第3話は、コツコツ100円玉貯金をしていた基子が、自分のせせこましさに嫌気がさし、その貯金でハピネス三茶のためにエアコンを買う、という話。
半径5メートルくらいの話なんですね。もちろんその「せせこましさに嫌気」に至るまでには絆ちゃんとのやりとりとか、人との関わりあいで変化してゆくわけですが。

毎回、しみるようなセリフがあります。

第1話で、家や仕事でウツウツとした基子が、教授の夏子にこんな私でもいていいのか、とこぼすと、教授は「居てよし!」と言います。

リアルタイムで見ていた私は、基子と同じくらい、いや基子以上にさえないOLでした。私も基子と一緒に肯定されたような心持ちがし、ずいぶん励まされたものです。

ドラマ「すいか」では日常の中の人間の機微がユーモアを交えて描かれます。
バー「泥船」のママ、間々田さん、片桐はいり演じる刑事など、脇役陣もも見逃せないです。
毎回出てくるおいしそうな食事シーンは、飯島奈美さんが手がけられたものだそうです。

ドラマ「すいか」、木皿泉はそうそうたる人がその名を挙げている

木皿泉さんは寡作な作家ですが、カリスマ的な存在で絶大な人気を得ている方です。中でもドラマ「すいか」は今も熱狂的なファンがいる人気の高い作品です。木皿泉さん、ドラマ「すいか」については、いろんな方がファンであることを公言されています。

生方美久さん(脚本家)

2022年に社会現象になった人気ドラマ「silent」の作者である生方美久さんは、エッセイで木皿泉ファンを公言されています。

20代後半の脚本家志望のわたしが初めて観た『すいか』の感想は「書きたいもの書かれちゃってる!」だった。なんとまぁ生意気な。でもほんとにそう思った。こういうのがつくりたいんだよ、と思って、ちょっと泣いた。

GINGER 生方美久がだいすきな脚本家の話。好きなドラマを突き詰めると…

1993年生まれの生方さんは、リアルタイムではなく後追いでのドラマ「すいか」体験だったそうです。「ちょっと泣いた」。すてきだなと思います。

ジェーン・スーさん(コラムニスト・ラジオパーソナリティ)

これは2018年のジェーン・スーさんのXのポスト。なんと脚本家の野木亜希子さんと木皿泉ドラマについてのレアなやりとり。BSでやった木皿泉ドラマ「道草」についてのようですね。

ジェーン・スーさんは他にも、木皿泉さんのエッセイでとても大事にしている作品があるというコラムを書いていたことがあります。お好きなんですね。私はスーさんも大好きなので「スーさん私も!」という気持ちでいっぱい。

ドラマ「すいか」はどんな人におすすめ?

余裕があれば神奈川・藤沢のお店にも
  • 小林聡美が好き
  • 片桐はいりが好き(1話しか登場しませんが、とてもステキな役です)
  • 「きのう何たべた?」が好き(共通点:おいしいものが毎回出てくる)
  • 「凪のお暇」が好き(アパートが舞台という共通点)
  • 映画「かもめ食堂」が好き(こちらも小林聡美作品。お話のテイストも少し似ていますが、個人的には「すいか」を推したいです)
  • 30代以上の煮詰まり気味の日々を送る女性(観たらほんのり元気が出るドラマです)
  • サスペンスもの、刑事ものが苦手(「すいか」はストーリーを追うタイプのドラマではありません)
  • お笑いが好き(木皿泉さん特有のお笑いに包まれたドラマです。THE木皿泉ワールド。個人的には高橋克実さんふんする間々田さんがおすすめです笑)

ドラマ「すいか」はどうやったら観れる?

Huluで見る

Huluで視聴することができます。

DVD/Blu-rayで見る

4枚組のDVDボックス
3枚組のBlu-rayボックス

ドラマ「すいか」のまとめ

  • 2004年夏に日本テレビ系列で放送されたドラマ
  • 作者は木皿泉。「すいか」で向田邦子賞を受賞
  • 放送当時は視聴率は低かったが、評価は高く、今も熱狂的なファンを持つ伝説的なドラマである
  • 出演は小林聡美、ともさかりえ、市川実日子、浅丘ルリ子ほか
  • ドラマ「すいか」は、DVDボックスが販売されている。
  • ドラマ「すいか」は、Huluのネット動画で視聴することができる。

書きながら、また「すいか」が観たくなっちゃいました!
今日はこのへんで。